こんにちは、シキロウです。今回はEver17 -the out of infinity- Premium Editionの感想を書いていきます。
途中からネタバレしているのでご注意ください。
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【作品概要】
2017年の5/1、海洋テーマパークLeMU(レミュウ)で浸水事故が発生した。
生存者はわずか7人。そして彼らはLeMU(レミュウ)内に閉じ込められてしまった。

この閉ざされた空間のなか、生き残った7人は脱出への道を探り続ける。
彼らは共に助けあいながら次々と危機を乗り越え、次第に強い絆で結ばれていく。
だがそれを嘲笑うように死へのタイムリミットが迫っていた。

やがて極限状態が迫る中、この海洋事故の情報は少しずつ焦点を結び、真相が明らかになっていく。

メーカー:KID
ライター:打越鋼太郎、笹成稀多郎、中澤工、梅田伸明
原画: 滝川悠、伊藤まさひさ、吉野恵子
川村敏江、橘秀樹、松尾ゆきひろ、あのにむ


【全体の印象】
近未来のSFモノ…かと思ったら割と突飛な設定がありました。クローンやAIが2017年のリアル日本よりも進展していました。
2002年の人は2017年には科学技術がこうなると考えてたんですかね?

そして17と17の倍数が割と使われてました。

武視点と少年視点で物語が進行し、謎がばら撒かれていきます。
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謎が増えていく一方で中々根本的には解消されていきません。最後の√で一気に謎が解けていきます。

一応恋愛モノというジャンルになっていますが、期間が短いこともあり濃密な描写が全くありませんでした。
まともな恋愛しているの1人だけなのは悲しいです。

2002年ということもありシステム面が非常に使いづらかったです。選択肢の数に対してセーブデータの数が非常に少ないですし、セーブデータ画面からでないとバックログを見られないの辛いです。
更に困るのはメッセージ速度やスキップ機能が遅いことです。速度が遅すぎて割とイライラしました。

つぐみ→空→優→沙羅→ココの順に攻略しました。空とつぐみは変えても大丈夫ですが、これが最適解ですね。

【キャラ紹介】
田中 優美清春香菜(CV:下屋則子)
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LeMUで短期アルバイトをしに来た大学生。
読み方は田中 優美清春香菜(たなか ゆうびせいはるかな)となっており親のネーミングセンスを疑うレベル。

優美清春香菜(ゆうみきよはるかな)って読んじゃったじゃん。キャラは天真爛漫なので鬱蒼とした雰囲気を吹き飛ばせるのが良い。それにしても間桐桜ちゃんと同じ声とは思えなかった。

小町 つぐみ(CV:浅川悠)
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素っ気ない女の子。進めていくと実年齢が判明します。
旧時代のテンプレクーデレでした。今味わうとかなりの尖りを感じるクーデレです。

茜ヶ崎 空(CV:笠原弘子)
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LeMUの案内役でありエンジニア。館内の状況分析を的確に行い、LeMUの知識面が豊富ですが、恋愛面では不器用です。
頼りになる人でした。

松永 沙羅(CV:植田佳奈)
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武視点では全く登場しないので最初にEDムービー見たときは「知らない娘がいる」位の印象でした。
ニンニン等言い回しが独特でした。そして意外とハイスペックな能力と重い過去持ってて驚きです。

八神 ココ(CV:望月久代)
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犬のピピを連れて来ている。電波に見えるが実はチート能力を持っている。
偶に言うギャグが寒い。

倉成 武(CV:保志総一朗)
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武編では、武視点で物語が進行します。
所々に昔のノリを感じるけれども主人公のオーラを感じます。

少年(CV:???)
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LeMUで記憶を失った男の子。
名前すらも忘れてしまったため、「少年」と呼称されることになる。記憶がないせいか情緒不安定。

【シナリオネタバレ】
ここからネタバレしてるので完走した人だけが読んで下さい。





1つの事件を2人の視点で見ていく内容なんだと思っていた時期がありました…。
素晴らしき日々みたいに複数の視点から1つの事件を見ていく形式だろうと考えていました。
もしくは平行世界モノなのかと思ってました。




一番衝撃を受けたのはココ編のこのシーン
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少年視点の少年は武視点の少年と違っていたことですね。優編エピローグでチラ見した少年と武視点の少年でビジュアルが引っかかっていたので気になっていましたが、こんなトリックとは思いませんでした。
本編から2年経過したエピローグでチャラくなったのだと思ってました。

実は武視点は2017年で、少年視点は2034年というのが真実でした。
2034年に倉成武と名乗っていた男は偽名で、2017年の少年が大人になった姿というのも衝撃的ですね。
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2017年武が黒髪の青年であることはつぐみ・空編BADで察して、少年視点の武とビジュアルが一致しないことが引っかかっていました。
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桑古木君はブリックヴィンケル騙すために、ずっと倉成武を演じていたというのが真実でした。
その場にいなかった時の台詞も演じるの役者の適性高すぎでしょ。

沙羅編に入ってからホクトが沙羅の兄で2人の父親が武っぽいと思ってました。こういう経緯があったのも衝撃でした。
つぐみがホクトと沙羅2人の母なのも割と驚きでした。(父親が武なのは読めても母親がつぐみなのが読めない私は一体…)

ブリックヴィンケルの力で沙羅編終盤のホクトが34m泳ぎ切ったり武が復活したりするのは割とインチキ臭さを感じましたけどね()物理法則を無視するのはズルいよ。

【評価・まとめ】
視点トリックに完全に騙された…。
シナリオは良かったですが、終始システム面で苦痛を味わいました。

私はPC版の発売から17年経過してプレイしましたが、出来れば2017年にやりたかったですね。(無理矢理17を用いるスタイル)

快適にプレイしたい方は今一度購入は考えてみた方が良いです。
それではまた。