こんにちは、シキロウです。今回はQruppo抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?(通称ぬきたし)の感想を書いてイキます。ネタバレしているのでご注意ください。
【作品概要】
両親の他界を機に子供の頃に住んでいた青藍島へ妹と共に帰ってきた橘淳之介。そこではドスケベ条例が施行されており、Hが推奨されていました。転校先の学校でも条例の適用対象です。
誇り高き童貞で処女厨である淳之介にとってはディストピアです。レズの妹の麻沙音にとっても一大事。ドスケベセックスから逃亡している最中、洞窟に逃げ込みます。
そこには最新鋭の設備がある部屋がありました。画面越しにいる老人に、琴寄文乃を探し出すという協力をすればドスケベ条例を潰せるという取引を持ち掛けられて淳之介は協力します。
こうしてドスケベ条例から逃れつつ琴寄文乃を探す物語が始まります。
メーカー:Qruppo
ライター:倉骨治人、神近ゆう
原画:浮丸つぼね(kyokutyo)、Chidia(如月千幸)
【用語】
・ドスケベ条例
青藍島の観光資源化に係る条例のことです。通称ドスケベ条例と呼ばれています。体調が悪い等の特例がない限り、セックスを断れないことになっています。
プレイの内容は双方の合意が必要となっているため、一方的な行為は厳禁です。3Pは認めていますが同性愛は認めていません。
違反すると強制的にセックスをさせるギロチンの刑という罰を受けることになります。爺さん婆さんもハメハメするのかな。
・SHO
SeirantoHealthOrganization(青藍島保健機構)のこと。青藍島の出入の管理や月に一度の健康診断を行っています。
ドスケベセックスをするためには健康診断や入島審査を受けることが必須です。また、暴動が起きた際の鎮圧部隊も設置されています。
・SS
青藍島にある水乃月学園に設置されたSHOの下部組織のことです。基本的には島のガイドや接待ですが、軍隊レベルの訓練も行います。
返済義務のない特別奨学金を受けることができます。SSのトップは通称ビッグスリーと呼ばれています。
【全体の印象】
下ネタが10クリックに1回のレベルで出てきており他の作品にはないクセになるものがありました。
他の作品にはないギャグが多くて面白かったです。
言葉遊び自体は小説等でもできますが、下ネタを用いた言葉遊びはエロゲならではだと感じます。
パロディが非常に多いです。主なものはこの辺りです。
・ネットスラング
・エロゲあるあるネタ
・ジャンプ漫画
・ポケモンシリーズ
・ガンダムシリーズ
流石に一つ一つ挙げるとキリがありません。しかも下ネタと織り交ぜていくので変幻自在です。
その一方で、用語や各キャラの設定はしっかりしています。ヒロインは勿論のこと、SSのキャラを始めとする敵キャラも魅力的でした。小物を感じさせないのが良いです。
シナリオの方もぶっ飛んだ展開が多めですが、キャラの心情を踏まえており楽しめるものが多かったです。
システム面は少々使いづらいです。バックログからのジャンプ機能やお気に入りボイス登録機能が欲しかったです。モブのボイスをお気に入り登録したくなったのはこのメーカーの作品くらいでしょう。
美岬→ヒナミ→奈々瀬→TRUEの順に攻略しましたが、奈々瀬→ヒナミ→美岬→TRUEの順に攻略するのがベストだと感じます。
【キャラ紹介】
主人公
橘淳之介
処女厨の童貞で、非処女を嫌っているのでかなり拗らせています。
本編時はボイス無しですが、OP2ではボイスがあります。
・ヒロイン
片桐奈々瀬(CV:柳ひとみ)
島で有名な〇ッチなギャルの同級生
派手な見た目だけれど家庭的で面倒見がとても良い
戦闘面では頼りにある相棒なのが刺さりました
内面や過去を知る度に魅力が増していきました
渡会ヒナミ(CV:飴川紫乃)
凄く小っちゃい年上の3年生
聞き上手で心が非常に広くて受け止めてくれる優しい心を持った先輩でかわよい
意外と戦闘力があって頼りになりました
ヒナミだけでなく親友の礼先輩も掘り下げる内容で礼先輩も攻略したい気分が高まってきた
相変わらずネタが豊富で笑った
畔美岬(CV:こはる凪)
影の薄い青藍島出身の女の子
普段は大人しい女の子だが普通の住民よりもやべー発想や想像力を持っていてつい笑ってしまった
後半になるとピンチになったときも主人公と美岬が強引に切り開いていく展開で面白かった
ポケモンネタも初代からUSMまであって草だった
・その他のキャラ
橘麻沙音(CV:そらまめ。)
主人公の妹でレズです。興奮すると早口になることが割と多めです。ソフトウェアの開発を得意としています。
普通のゲームでいうところの友人枠という印象を感じました。
冷泉院桐香(CV:花澤さくら)
1年生でありながら学園の生徒会長であり、SSのトップに立っています。ビッグスリーの一角です。
掴み所のない性格をしており、セックスはコミュニケーションと主張しています。
仕事のスキルは高いですが、生活能力は低い模様。
糺川礼(CV:水野七海)
学園の風紀委員長であり3年生の大隊長でビッグスリーの一角です。
生真面目な性格で、学園の生徒がドスケベセックスをしているのかしばしばチェックをしています。セックスをしない反交尾勢力を嫌っています。ヒロインのヒナミとは親友です。
女部田郁子(CV:倉田ありあ)
学園の2年生で一番隊の隊長でビッグスリーの一角です。
戦闘面でトップに立つ存在です。仕事よりもHを優先しています。下着は着ていません。私は下着着てもらった方が好きです。
花丸蘭(CV:天知遥)
学園の2年生で主人公のクラスメイト委員長です。SSなのでドスケベセックスを勧める立場にあります。
仙波光姫(CV:伊ヶ崎綾香)
千歯扱き……もとい仙波光姫。
SHOの宣伝担当であり、治安維持活動も行っています。趣味はサバゲ―と動画配信。一部の人に刺さりそう。仙波コキという特技を持っています。見た目が性癖でした。
琴寄文乃(CV:沢野ぽぷら)
ドスケベ条例を潰す鍵となる少女。淳之介達を支援する老人が探しています。
どのようなビジュアルや年齢なのかは不明の状況で探すことになります。
【以下ネタバレ】
奈々瀬√
奈々瀬との純愛を描いた√でした。
実は淳之介は過去に奈々瀬と出会っている幼馴染でした。淳之介は小さい頃から大きいイチモツに悩んでいてイジメられていました。
その時に同じくイジメられていた奈々瀬と出会います。
淳之介は奈々瀬が学園でイジメられている現場を目撃し、奈々瀬を救うために貫通式を行おうとします。結局貫通式は未遂に終わりますが、お互いに大きな心残りを生んでしまいます。
老人の手引きによってドスケベ条例の廃止となります。この√だと文乃が悲惨な目に遭うことが分かっていて辛いものがあります。共存を目指さないと誰かが悲惨になることが分かりますね。
桐香は自分のことは全員に知ってほしい人という考えを持っていますが、他の人にもその考えを押し付けるのは勘弁して欲しいです。
桐香はセックスを通じて自分を知って欲しかったようです。
私は奈々瀬や淳之介と同じ考えで、自分の本当に大事なところは自分の本当に知ってほしい人にだけ知ってもらえばいいと思っています。
私にはそんな人がいませんが。
オマケシナリオで桐香が服を着崩している理由が単純に服を着られないからという事実で吹いてしまいました。
Hシーンはギャルということも衆人下でのロータープレイや後背プレイもあります。人によって苦手そうです。私はいいと思う。
ヒナミ√
ヒナミと礼先輩の関係性を描いた√でした。
文乃の情報を探るため淳之介とヒナミはSSの入隊試験を受けることになります。結果は淳之介のみ合格。そのため、淳之介と風紀委員長の礼先輩とのイベントが多めです。

礼先輩が淳之介が反交尾勢力の一員と知ったときの反応を見れると可哀想に感じてしまいます。
それでもヒナミを守ろうとしたり共闘して手嶋を倒す等、礼先輩良い人過ぎる。
礼先輩は元々本島に住んでおり、貧乏な家庭貧乏でした。父親はDVマン、母は家事しない上に自分を売ったダメ人間です。
売られた先は青藍島の裏風俗で、条例対象未満の年齢にも拘らず強制的にセックスをさせられてしまいます。
そんな精神状態の礼先輩を救ってくれたのはヒナミです。ヒナミによしよしされれば落ちるのも無理はないです。
ヒナミよりも礼先輩の方が目立っていました。礼先輩はヒナミの価値観に大きく関わっているので仕方ないです。礼先輩を2で攻略したくなりました。

美岬√
一番ぶっ飛んでいる√でした。
やや地味な見た目をしていますが、美岬もれっきとした青藍島民。
ドスケベボランティアから逃れるために淳之介と美岬はハメドリ君の中に入ったときの美岬の台詞で滅茶苦茶笑いました。ギャグもキレキレで冴え渡っています。
文乃を確保したかと思ったら手嶋に横取りされてしまいました。しかも手嶋は自分のイチモツでSHOやSS、島民を洗脳していきます。男ともヤるとかマジかよ…って感じです。
青藍島が手嶋の手中に収まる最中で、SSから追放された郁子を拾うシーンは良かったです。
淳之介が快楽を求めてHする郁子を拾う辺り、共存の道を感じさせてくれます。郁子も段々協力的になっていって可愛いです。
郁子も追い出したSSもお互いに思っているのも良いですね。
手嶋の洗脳から解放するために不特定多数の人をハメなければいけない状況になります。そこで淳之介はメルクオリアプロトコルを用いたAR拡張機能でモブを美岬と認識するというぶっ飛んだ解決策を出すことにします。ただし存在感のある桐香や手嶋には無効です。
戦闘シーンでもメルクオリアプロトコルを使って優位に立つのは流石に笑ってしまいます。
勃起を維持するために隙あらばイチャついてて笑います。

手嶋を倒して文乃を救ったことから仁浦知事との約束でドスケベ条例は廃止になります。SSやSHOは映画のスタントマン等として働くことになるそうです。
ポケモンネタが多めなことから、ヒナミ√を書いた人と美岬√を書いた人は同じです。信じ難いものがありました。
TRUE√
3人の√をクリアすると解放される√です。
この√ではヒロインは琴寄文乃になります。
淳之介が幼い頃に出会っていた女性の正体は文乃の母でした。これはある種予想通りです。文乃の母の正体は仁浦知事の妻だけでなく、淳之介達NLNSを支援していた防人老人の娘です。
防人老人が青藍島の住民を憎み、ドスケベ条例を憎んでいるのも自分の娘が青藍島で死んだことに由来していました。
SHO本社が破壊される前に淳之介は防人老人と戦うことを決意します。手嶋やSSが味方してくれる展開で熱かったです。
昨日の敵は今日の友というのはベタですが好きです。
唯一ラスボスと対峙する√なので燃えますね。

ドスケベセックスを嫌う人とドスケベセックスを愛する人達双方が納得のいく結末になったと感じます。伏線の回収も多くて単純に物語として好きです。

【評価・まとめ】
下ネタに耐性のある方なら必ずやってみましょう。ポケモンネタも割とあってかなり楽しかったです。
下ネタを交えた独特なテキストを味わえるのはこのメーカーだけです。
グランド√はギャグだけでなく燃える展開になっていて好みです。文乃も青藍島民もNLNSも幸せに終えているのもポイント高いです。
思った以上にキャラの設定が凝っているのでハマリました。ヒロインだけでなくサブキャラも濃いキャラをしていて魅力的でした。
シナリオの根幹部分や用語・世界観がしっかりしているからか(?)、ぶっ飛んだ解決策が出てきても受け入れることができました。
積みゲーをある程度崩してからになりますが、私はぬきたし2も購入する予定です。
それではまた。
DL版もあるのでお手軽に買えるのは良いですね↓
コメント